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浦和レッズ 選手紹介

”徳島ヴォルティスのレジェンド的存在”、”リカルドの理解者”、現在は浦和レッズ岩尾憲のプレースタイルや経歴、プロフィール、妻は誰、youtube出演など、徹底解説!!

※この記事はプロモーションを含む可能性があります。

この記事を読むと分かること

岩尾憲のプレースタイルや経歴、プロフィールについて解説しています。

岩尾憲は徳島ヴォルティスの生けるレジェンドであり、徳島ヴォルティスのスペイン式サッカーのブランドを築き上げた一番の功労者。

徳島ヴォルティスの2020年のリカルドサッカーでのJ2優勝は、この選手なしではまずあり得なかった。それほど素晴らしい選手である。

徳島ヴォルティスでの役目を終えて、新天地として選んだのは日本屈指のビッグクラブ浦和レッズである。

2022年から加入し今年で3年目だが、チームの中心選手としてチームメイトや監督からの信頼も厚い。また、2022年のACL優勝に大きな貢献を果たし、浦和レッズにタイトルをもたらした。

本記事では、岩尾憲のプレースタイルや経歴、プロフィールについて解説する。

岩尾憲のポジション

岩尾憲は2ボランチもしくはアンカーを務めることが多い選手。徳島ヴォルティス時代は基本的に4-1-2-3の布陣にアンカーを務め、攻守における絶対的なチームの要として活躍した。浦和レッズでも主にボランチを務めるが、2024シーズンから新たに加入したスウェーデン代表MFグスタフソンがアンカーとして定着した影響で、インサイドハーフを務めることもある。

岩尾憲のプレースタイル

”インテリジェンスの高さ”と”突出したゲームメイク能力”

岩尾憲は、ゲームメイク能力が突出しており、そのプレーぶりは日本人ボランチの最高到達点とも評される遠藤保仁を彷彿とさせる

パスの一本一本にまるでメッセージが込められているようで、パスを受けた味方選手は迷いなくプレーすることができる。今は攻める時間帯なのか、真ん中とサイドどこから攻めるのか、ゆっくり時間を使うのか、チームのテンポを彼がコントロールする。

ビルドアップで攻撃の起点を作る、味方選手の立ち位置を調整する、チャンスと見れば攻撃の起点になる縦パスを通す、サイドへの展開など、岩尾憲を起点にして攻撃が始まる。

ピッチの支配者として岩尾憲は別格の存在感を放ち、そのゲームメイク能力で試合をコントロールすることができる選手であるといえよう。

視野の広さと、長短の正確無比なパス

岩尾憲の特徴の一つとして、視野の広さと長短の正確無比なパスがある。彼は視野がとても広く、ピッチ全体を空から俯瞰で見ているかのようなプレーを常に見せる。

常に首を振り、周りの状況を確認しているため、不用意なボールロストが少なく、判断が遅れてボールを奪われるようなシーンはほとんど見られない。

徳島ヴォルティス時代の彼は、CBの間の位置に入ってボールを受け、そこから長短の正確無比なパスを駆使して攻撃への展開をリードするパスを出していた。

サリーダ・ラボルピアーナ

ちなみに、このボランチがCBの間まで落ちてビルドアップを行う戦術は、スペイン語で”サリーダ・ラボルピアーナ”と呼ばれる。

また、パスの質も非常に高く、ふわりと柔らかいボールで味方選手のもとへピタリと届ける。

下記動画のシーンでは、低い位置でボールを受けた岩尾がDFラインの背後へ抜け出す動きを見せた酒井宏樹へ絶妙なピンポイントロングパスを供給した。簡単にやってのけたように見えるが、実はこのプレーはかなり難しい。

キャプテンシーの高さ

岩尾憲はキャプテンシーがとても高く、優れたチームマネジメント能力を持つ選手だ。

前所属の徳島ヴォルティスでは2017年~2021年のおよそ5年間キャプテンを務めた。2020年には、プレー面と精神面の両面において、チームの絶対的支柱としてチームを7年ぶりのJ1昇格に導いた。

また、2022年、レンタル加入かつ新加入にもかかわらず副キャプテンの役割を任された。以降、加入3年目となる2024年も副キャプテンを務め、浦和レッズという日本屈指のビッグクラブにおいてもそのキャプテンシーを発揮して、チームをまとめる役割を全うしている。

下記インタビューからも岩尾憲がキャプテンとして周りの選手から信頼されていることがよく分かる。浦和レッズという個性が強い選手が多数集まるチームにおいても、岩尾憲はチームメイトからの要望を受け止めて、それ等の要望をもとに試合中にチーム全体のバランスを調整する役割を担っている。

試合中に判断しなければならないピッチ外からの要求は多いが、ピッチ内からの要望も多岐に渡る。

「試合中もみんな、僕には言いやすいところがあるのか、多方面からリクエストがきます(笑)。それぞれの要望を実現できるかどうかも含め、そのときどきで精査しながら、チーム全体のバランスも考えていかなければならない。

 自分自身としては、ビルドアップも含めて、もっとこうしたほうがいいのではと、考えるときもありますけど、感覚的な自分のエゴをチームに押しつけるよりは、できるだけチームメートが考えすぎず、快適にプレーできるような形を作ることにウエイトを置いています」

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「ピッチ上の監督」と評される、戦術理解力の高さ

「ピッチ上の監督」とも評されるほど、高い戦術理解力の持ち主である。監督からの信頼も厚く、これまでリカルド、ポヤトス、スコルジャ、ヘグモなど様々な監督の下でプレイしてきて、どの監督からも絶大な信頼を寄せられていた。

特に、リカルド監督に関しては岩尾憲の浦和レッズ移籍のきっかけになった人物で、リカルド監督のクラブに対する要望で岩尾憲の浦和レッズ移籍が決まったほどである。この移籍についてリカルドは、自身の戦術の浸透をチームに落とし込むために岩尾憲が必要だったと語っている。

下記インタビューによると、スコルジャ監督からピッチ内のオーガナイズを任されていたと語っている。

浦和レッズは日本屈指にビッグクラブであり、戦術理解力に優れる選手が多数在籍しているが、その中でも群を抜いて岩尾憲の戦術理解力は高いことの証明であろう。

実際、マチェイ スコルジャ監督から託されているタスクは重い。

「ピッチ内のオーガナイズを期待されていると思っています。チーム全体のバランス、選手と選手の距離感、ボールを持ったときには、攻撃に出るのか、もしくは一度、キープするのか。そのあたりの判断も任されています。

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ボランチの選手だが攻撃能力も高い

岩尾憲はボランチを本職とするプレイヤーで、ゲームメイクが最大の強みであるが、攻撃能力も優れている。

彼は、”攻撃でも相手に脅威を与えるボランチ”こそが自身の理想像と語り、その言葉通り、ゲームメイクだけにとどまらず、攻撃面でも得点やアシストで違いを出せる選手。

「どれか1つのプレーということは考えていなくて、やはり自分のポジションは全部できなければいけないと思っています。今の時代、ボランチは攻撃も守備もできなければダメなのではないかと。ボールを持ったら攻撃のスイッチが入れられて常にボールに関われる選手、守備では体を張り、球際で負けない、どちらでも存在感を発揮できる選手でありたいですね。あいつの存在感は怖いなと思われるぐらいになりたいです

徳島ヴォルティス公式note

下記、岩尾憲の近年のアシストとゴール数を見てほしい。ボランチの選手でありながら、毎年コンスタントにアシストやゴールを記録していることが確認できるだろう。アシストとゴール数だけ見れば、OMFと見間違えるような成績を残している。

後方でゲームメイクをしつつ、タイミングを見てゴール前に入っていくことが非常に得意な選手で、ここぞという場面で得点を演出してくれるのがこの岩尾憲という選手。

近年のアシストとゴール数

  • 2017 4G7A
  • 2018 5G3A
  • 2019 6G5A
  • 2020 6G3A
  • 2021 3G3A
  • 2022 1G6A
  • 2023 1G1A

岩尾憲のスーパーゴール!

2023年J1リーグ第19節、岩尾憲はスーパーゴールを決めている。

ハーフライン付近でCFのホセ・カンテが倒されフリーキックを獲得する。

ボールに近寄った岩尾憲は、サガン鳥栖のGKパク・イルギュが前に出ていることを見逃さず、ハーフライン付近からロングシュートを叩き込んでみせた。

このゴールには岩尾憲の選手としての特徴が凝縮されている。視野の広さ、的確な状況判断、正確なキック、これらを併せ持つ彼だからこそ決めることができたゴールである。

岩尾憲のプロフィールと経歴

プロフィール

名前岩尾 憲 (いわお けん)
生年月日1988年4月18日(35歳)
国籍日本
出身地群馬県館林市
身長175cm
体重65kg
ポジションMF
利き足
主なタイトルなど2014 J2優勝 (湘南)
2020 J2優勝 (徳島)
2022 ACL優勝 (浦和)

経歴

湘南ベルマーレでキャリアをスタートした岩尾憲。しかし、湘南ベルマーレでは満足する結果を残すことができず、2015年水戸ホーリーホックへ移籍する。

水戸では41試合に出場してチームの中心選手として活躍した。

その活躍を評価され、2016年に徳島ヴォルティスへ加入。徳島ヴォルティスでは、2017年よりキャプテンを務め、リカルド監督のもとJ2優勝を果たし、徳島史上2度目のJ1昇格の功労者となった。

2022年より期限付き移籍で浦和レッズへと活躍の場を移す。しかし、この獲得について浦和レッズサポーターの間では懐疑的な意見も多かった。

①当時33歳であったこと、②J2に降格したチームの選手であったこと、③リカルドが獲得を希望した選手であることを理由に、浦和レッズの選手としてふさわしくないとの声もあった。

浦和レッズに加入すると、そんな周囲の声をプレーで黙らせて見せた。最終的には29試合に出場しシーズン通して主力として活躍した。

2023年より浦和レッズへ完全移籍を果たす。岩尾憲の獲得を希望したリカルドが去り、徳島に戻るかと思われたが、前年の活躍で浦和レッズより一人の選手として存在価値を認められたといえる。

2024シーズンも引き続き浦和レッズでプレー。6試合に出場し、1Aを記録している。

年度所属クラブ出場数ゴール/アシスト
2011湘南 (J2)80G
2012湘南 (J2)20G
2013湘南 (J1)70G
2014湘南 (J2)230G / 2A
2015水戸 (J2)411G / 4A
2016徳島 (J2)391G / 3A
2017徳島 (J2)414G / 7A
2018徳島 (J2)395G / 3A
2019徳島 (J2)416G / 5A
2020徳島 (J2)426G /3A
2021徳島 (J1)373G / 3A
2022浦和 (J1)291G / 6A
2023浦和 (J1)331G / 1A
2024浦和 (J1)60G / 1A

岩尾憲のおまけ情報

かなりの読書家

岩尾憲はかなりの読書家であることで有名な選手である。

試合後のインタビューで「言語化能力が高すぎる!」と話題に上がったことがあるほど聡明な岩尾憲だが、それは読書家であることが影響しているのかもしれない。

彼が読書にのめりこむようになったきっかけは、徳島ヴォルティス所属時代のチームメイト井筒陸也の影響が大きいと語っている。

以下はそんな岩尾憲がおすすめと紹介していた本である。

おすすめ本①

『多様性の化学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』(マシュー・サイド著、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)

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おすすめ本②

『WHYから始めよ!インスパイア型リーダーはここが違う』(サイモン・シネック著、栗木さつき翻訳、日本経済新聞出版刊)

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おすすめ本③

『宇宙兄弟 「完璧なリーダー」は、もういらない。』(長尾彰著、学研プラス刊)

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REALSPORTS

岩尾憲は結婚してる?妻は誰?

岩尾憲選手は既婚者です。下記動画に登場しているのが、奥様とお子様ですね。仲よさそうな家族で見ているこちらも微笑ましい気持ちになります。奥様は笑顔が素敵なとても綺麗な方ですよね。男の子と女の子のお子さんもとても可愛らしいですね。きっと幸せな家庭を築かれていることでしょう!

元日本代表MF橋本英郎のyoutubeチャンネルに出演!!

元日本代表MF橋本英郎のyoutubeに出演している。”プロになるまでの道のり”、”歩んできたキャリア”、”リカルドとの関係性”など赤裸々に語っている貴重な動画となっている。岩尾ファンにとっては必見の動画だ。

↓『高浦和レッズ 岩尾憲 高校でサッカーをやめるつもりだった』

↓『徳島時代を回顧 岩尾憲 リカルド監督は戦術家』

↓『岩尾憲 レッズ一年目が一番難しかった』

↓『岩尾憲 ACL優勝 カギは戦術とメンタル』

まとめ

ここまで岩尾憲のプレースタイルや経歴、プロフィールの解説を行ってきたがいかがだっただろうか。

岩尾憲は今年で35歳のベテランだが、いまだ体の切れは抜群で、衰えの兆しは見えない。むしろこれから更に輝きを放つ選手であるといえよう。

今シーズンの浦和レッズにおいても彼がキーマンとなることは間違いなく、注目していきたい選手の一人である。


  • この記事を書いた人

サッカー分析家Tsubasa

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