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徳島ヴォルティス 選手紹介

【あの風間八宏が惚れ込んだ天才】徳島ヴォルティス所属MF 児玉駿斗のプレースタイルやポジション、経歴、成績などを徹底解説!

児玉駿斗

児玉駿斗 | プロフィール

名前児玉 駿斗 (こだま しゅんと)
生年月日1998年12月3日(25歳)
国籍日本🗾
出身地大阪府
身長166cm
体重62kg
ポジションMF
利き足
個人タイトル✔全日本大学選抜
✔ユニバーシアード日本代表

児玉駿斗 | 成績

年度所属クラブ出場数ゴール/アシスト
2018名古屋 (J1)80G / 0A
2019名古屋 (J1)0oG / 0A
2021名古屋 (J1)00G / 0A
2021相模原 (J2)8⚽3G / 0A
2022徳島 (J2)37⚽0G / 9A
2023徳島 (J2)20⚽1G / 2A
2024徳島 (J2)9⚽0G /0A
※2024年はJ2第9節終了時点での成績
※G = ゴール数、A = アシスト数
※出場数はリーグ戦のみ

児玉駿斗 | 経歴

・小中学校→大阪のクラブチーム摂津FCに所属。当時から才能に溢れる選手で、小学2年生ながら6年生の試合に出場していた。当時のあこがれの選手は遠藤保仁。中学時代は、LEO SOCCER CLUBに所属。実は、中学に進学する際に、ガンバ大阪のセレクションも受けたらしいが、次の様に語っていることから不合格だったことが推測される。『G大阪のセレクションは体が小さいのもあって「俺には無理なんかなぁ」と思いながら受けたのを覚えています。』LEO SCはとにかく厳しかったようで、人間的に大きく成長できたと語っている。

・高校→"ドリブル主体"の独自スタイルを持つ千葉県の中央学院高校に進学する。児玉の話によると、時には、"パス禁止令"が出されるほどドリブルが重視するチームだった。ちなみに、京都橘高校へも何度か練習参加していたそうで、最後は「おもろそう」という理由で中央学院高校に進学を決めている。ドリブル重視のチームで、並外れた"パス能力"を持つ児玉は、特別にパス主体のスタイルでプレーすることを認められていた。当時のチームメイトには、榎本大輝(元名古屋G)もいた。

大学→東海学園大学に進学する。大学1年時に異例の3年後の名古屋グランパス内定が決まり、大学サッカーでは相手選手から激しくマークされるシーンも多かったようだ。全日本大学選抜に選出された経験もあり、大学サッカーではその能力はずば抜けていた。

・名古屋グランパス→東海学園大学在学中の2018年3月29日、大学1年生ながら名古屋グランパスへの加入内定が発表された。同日に特別指定選手に指定されると、カップ戦含めて9試合に出場し1得点を記録した。2021年、大学を卒業して、正式に名古屋に加入する。しかし、児玉の獲得を熱望した、ポゼッション志向の風間監督が解任され、堅守速攻を志向するフィッカデンティ監督が就任した影響で、ほとんど出場機会を得られなかった。

・SC相模原→2021年9月20日、守備戦術を重視するマッシモ・フィッカデンティ監督のもと出場機会を得られず、J2のSC相模原への期限付き移籍が発表された。J2残留を争う相模原において、攻撃の切り札として起用され、8試合に出場して3得点を記録した。しかし、そんな児玉の活躍もむなしく、SC相模原のJ3降格が決定した。

・徳島ヴォルティス→2021年12月29日、J2降格が決定した徳島ヴォルティスへの完全移籍での加入が決定。これまで徳島の中盤を担ってきた岩尾憲、鈴木徳真、藤田ジョエルチマなど中盤の主力が軒並み移籍した中で、その穴を埋める活躍を期待されての移籍となった。

児玉駿斗 | ポジション

中盤であればどこでも高レベルでこなせるのが児玉駿斗の良さ。主に、攻撃的MFやインテリオールを務めることが多いが2ボランチを務めることも可能だ。

児玉駿斗 | プレースタイル

★ゴール前での豊富なアイデア

児玉駿斗、同じく徳島ヴォルティスに所属する日本屈指のファンタジスタ柿谷曜一朗に負けずとも劣らない、ゴール前でのアイデアが豊富な選手だ。

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相手ゴール前でボールを受けると、相手の意表を突く予想外のプレーからチャンスを演出する。ボールを持てば、基本的には何でもできる選手で、一級品の優しいスルーパスからのアシスト、パスをおとりにして自らシュートサイドに流れてボールを受けて浮き球のピンポイントクロスなど、様々なプレーで相手ゴールに迫る。

ボールの持ち方も特徴的で、常に脱力したフォームでボールを持ち、イメージとしては日本代表MFの鎌田大地に近い。フィジカルコンタクトの強さはあまりないものの、相手選手のプレスを受け流すしなやかな身のこなしが持ち味。

もちろん自分でゴールを決めることもできる。2022年のポヤトス体制の徳島ヴォルティスでは児玉のゴール前でのアイデアは大きな武器となり、最終的には9Aという素晴らしい記録を残した。

★”一撃必殺技”、最上級のスルーパス

児玉駿斗と言えば、"スルーパス"が最大の持ち味である。彼自身、スルーパスこそが自身の最大の武器だと自覚している。常に顔を振り、広い視野を確保し、動き出す味方選手を見逃さず、美しいスルーパスを通す。

児玉のスルーパスの技術は、言葉で伝えるだけではなかなか伝わらないだろう。ということで、下記の動画を見てほしい。2022年 J2第26節、児玉のスルーパスからゴールが決まったシーンである。

ペナルティーアーク手前でボールを受ける児玉、ボールの移動中に周りを確認して、杉森のポジショニングを含め周りの状況を把握する。ボールをコントロールすると、一瞬で体を正面に向けて、相手が飛び込めない状況を作り出す。こうなると、相手DFは次に何をするのかを予測することができない。この状況になれば児玉の勝利は確実で、ノールックで右足アウトサイドで絶妙なスルーパスをピタッと通し、杉森が冷静に流し込んで見せた。

児玉駿斗のスルーパスから杉森が決めたシーン

★卓越したボールキープ能力

児玉駿斗は、ボールを扱う技術がとても高く抜群のボールキープ能力を持つ選手である。

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トラップ、ドリブル、パスなど、一つ一つのプレーが非常に正確で、寸分の狂いすらない。ボールが常に足元にあり、自分自身の懐で保持するため、相手選手もなかなか飛び込むことができない。

高校時代のチームメイトは以下の様に語り、そのボールキープ能力の高さに驚きを示す。

タイミングが掴めなくて飛び込めない。(ボールが)取れないです

『(ボールが)取れないです。身体の使い方とか上手い。相手の前に潜るところやキックフェントが凄い』

ゲキサカ

★ビルドアップの役割も担う

ゴール前でのアイデアが注目される児玉駿斗だが、実は後方からビルドアップの役割も務めることが可能である。

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2024年、徳島ヴォルティスでは、主にボランチとして起用され、ビルドアップの起点として出色の出来を見せている。自陣深い位置でCBからボールを引き出し、左右前後にボールを散らしながら、隙を見て前線の選手に鋭い縦パスを差し込む。

また、試合の展開に応じて、チームのテンポをコントロールし、急いで攻めるか、ゆっくりボール保持するのかなどをコントロールする。

★狭いスペースでのプレーが得意

児玉駿斗といえば、狭いスペースの中で、細かくパスをつなぎながらゴール前に侵入するプレーを得意としている。

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所属する徳島ヴォルティスでは、児玉と同系統のインテリジェンスの高いテクニシャンが多く揃う。杉本太郎、柿谷曜一朗、杉森考起らのテクニシャンとイメージを共有しながら、狭いスペースで細かくパスを繋ぎ、ゴール前へと侵入しチャンスを演出する。

児玉駿斗| おまけ情報

児玉駿斗 | 年俸は?

年度所属クラブ年齢年俸 (円)
2021年名古屋22歳460万円
2022年徳島23歳不明
2023年徳島24歳不明
2024年徳島25歳不明
引用:Soccer-Money.net

児玉駿斗 | 市場価値の推移

年/月所属クラブ年齢市場価値 (円)
19/1名古屋20歳約828万
19/6名古屋20歳約828万
19/12名古屋20歳約828万
21/6名古屋20歳約828万
22/1相模原23歳約1663万
22/6徳島23歳約3680万
23/1徳島24歳約6671万
23/6徳島24歳約5729万
24/2徳島25歳約5076万
引用:transfer market
transfer market

まとめ

サッカーを楽しむことを最も重視する”永遠のサッカー小僧” 児玉駿斗。圧倒的な技術と、極上のスルーパスを武器に徳島ヴォルティスで3シーズンにわたって活躍している。

彼ほどの能力が高い選手ならば、遅かれ早かれJ1クラブへとステップアップを果たすだろう。センスの塊である児玉駿斗が今後どれほどの高見まで上り詰めるのか、刮目して注目していきたい。

  • この記事を書いた人

サッカー分析家Tsubasa

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