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2019年10月3日、当時レッドブル・ザルツブルクに所属していた南野拓実は、UCL・GS第2節 前回大会王者のリヴァプールFCを相手に1ゴール1アシストを記録すると、一躍注目される存在に躍り出た。
この試合での活躍が評価され、2019年12月、欧州屈指の名門であるリヴァプールFCへの完全移籍での加入が発表され、同クラブ史上初のアジア人選手となった。
現在はASモナコに所属し、欧州5代リーグの一つであるリーグアンで29試合に出場して9ゴール6アシストを記録するなどキャリア最高のシーズンを送っている。
そんな南野拓実のプレースタイルやプロフィール、経歴、成績等を紹介していく。
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プロフィール
Wikipedia
名前 南野 拓実 (みなみの たくみ) 生年月日 1995年1月16日(29歳) 国籍 日本 出身地 大阪府泉佐野市 身長 174cm 体重 68kg ポジション MF / FW 利き足 右 個人タイトル ✔U-23日本代表
✔リオ五輪
✔日本A代表
✔プレミアリーグ優勝
✔2022 ロシアW杯
✔2024 AFCアジアカップ
経歴
南野拓実は大阪府泉佐野市で生まれた。小学校時代はゼッセル熊取FCでプレーし、チームメイトには元日本代表DFの室屋成がいた。
中学時代、才能あふれる南野拓実を獲得すべく複数のJアカデミーによる争奪戦が繰り広げられた中、C大阪アカデミーへ加入が決定する。
高校年代では、C大阪U18に昇格すると、高校一年生ながらプリンスリーグ関西1部開幕戦の神戸市立科学技術高等学校戦でハットトリックを記録し、才能の非凡さを強く証明した。高校2年生の時には、プレミアリーグで得点ランキング4位の9得点を記録したほか、第19回Jリーグユース選手権大会では、8試合で13得点を挙げて得点王を獲得した。高校3年生時、プレミアリーグウエストでは得点ランキング2位となる16得点を記録する活躍を見せた。 ほかにも、2012年8月にトップチームに2種登録されると、2種登録選手としては異例の抜擢で、チームのJ1残留をかけた最終節川崎フロンターレ戦で先発フル出場を果たす。
2013年、C大阪のトップチームに昇格すると、高卒ルーキーとしてはクラブ史上初の開幕スタメンに抜擢された。ルーキーイヤーながら29試合に出場すると5得点を記録し、シーズン終了後にはベストヤングプレイヤー賞に選出された。
2014年、トップチーム昇格後2年目のシーズンを迎えた南野拓実。Jリーグ屈指のストライカー柿谷曜一朗、元ウルグアイ代表のフォルラン、ロンドン五輪出場歴のある扇原貴宏などタレント揃いのチームは、開幕から羽車が噛み合わず、屈辱のJ2降格が決定した。そんなチームの中で、南野拓実は30試合に出場して2得点を記録するなどチームの主力として一定の活躍は見せたものの、本来の実力とは遠い低調なパフォーマンスに終始した。
2015年1月6日、アカデミーから在籍した愛するC大阪を離れ、オーストリア•ブンデスリーガの強豪クラブレッドブル•ザルツブルクに完全移籍で加入することが発表された。シーズン途中での加入ながら、加入早々にチームのスタイルに上手く順応し、半年間で14試合に出場して3得点3アシストを記録した。その歴史の中で、リーグ優勝が義務付けられるレッドブル•ザルツブルクにおいて、チームのリーグ戦とカップ戦の二冠獲得に多大なる貢献を果たした。2016年、主力としてリーグ戦32試合に出場10得点3アシストを記録し、チームのリーグ優勝に大きく貢献した。8月27日、UEFAヨーロッパリーグのFCディナモ•ミンスク戦に出場して1得点を記録した。2017年、21試合に出場して11得点を記録した。2018年、28試合7得点を記録した。2019年、27試合6得点を記録した。
2019年12月19日、世界屈指の強豪クラブの1つとして数えられるリヴァプールFCへの完全移籍での加入が発表される。2020年、加入初年度はリーグ戦10試合の出場に留まり、得点を決めることが出来なかった。2021年、シーズン途中でサウサンプトンへのレンタルで加入すると、リーグ戦10試合に出場して2得点を記録するなど、途中加入としては及第点以上の成績を残した。
2022年6月28日、リーグアン屈指の強豪クラブであるASモナコへの完全移籍での加入が発表された。
成績
年度 | 所属クラブ | 出場試合数 | 成績 |
---|---|---|---|
2012 | C大阪 | 3 | 0G0A |
2013 | C大阪 | 29 | 5G0A |
2014 | C大阪 | 30 | 2G0A |
2014-15 | ザルツブルク | 14 | 3G3A |
2015-16 | ザルツブルク | 32 | 10G3A |
2016-17 | ザルツブルク | 21 | 11G2A |
2017-18 | ザルツブルク | 28 | 7G3A |
2018-19 | ザルツブルク | 27 | 6G4A |
2019-20 | ザルツブルク | 14 | 5G/5A |
2019-20 | リヴァプール | 10 | 0G0A |
2020-21 | リヴァプール | 9 | 1G0A |
2020-21 | サウサンプトン | 10 | 2G0A |
2021-22 | リヴァプール | 11 | 3G0A |
2022-23 | ASモナコ | 18 | 1G3A |
2023-24 | ASモナコ | 29 | 9G6A |
※2023-24は5/8時点での成績
※出場数はリーグ戦のみ
プレースタイル
”切れ味抜群”の反転
南野拓実が攻撃において特徴を発揮する選手であることは誰もが知る通りだが、その中でも特筆すべきプレーは、相手を一瞬で置き去りにする切れ味鋭いターンである。味方選手からパスを受けると、ワンタッチのターンで前を向き、ドリブルやパス、シュートなどに繋げる。一例を挙げれば、2023-24リーグアン第27節のメス戦で決めたゴールは、まさにそんな南野拓実のターンが威力を発揮したシーンである。左サイドからの折り返しを受けた南野拓実は、左足でボールを受けると同時に左方向に180度体を回転させシュートが打てる位置にボールを置いて、振り向きざまに右足を振り抜いた。他にも、相手の守備ブロックのライン間でボールを受けて、鋭いターンからドリブルやパスで攻撃の起点になるプレーも得意とする。
”世界基準”の決定力の高さ
2014年1月16日、アジア杯 ベトナム戦でゴールを決めた南野拓実は、史上13人目の国際Aマッチ通算20得点という素晴らしい記録を達成した。
Embed from Getty Imagesまた、2022年、当時リヴァプールFCに所属していた南野拓実は、同社によると、南野は今季イングランドの国内公式戦で8ゴール以上を挙げた全232選手(4部以上限定)の中で、1位の決定率を記録。29本のシュートで10得点を挙げ、34.5%という優れた数値を残した。この記録からも分かる通り、日本サッカー界において歴代屈指の決定力を誇るのが南野拓実である。
Embed from Getty Images彼は自分1人で相手DFを切り裂くタイプではなく、シンプルに味方を使いながら、ゴール前に走り込んでフィニッシュの役割を得意とするプレイヤー。ゴール前でボールを受けると、左右両足からコンパクトの足の振りで素早くシュートを放つ。また、相手DFの股を抜くシュートも得意としており、意表をつかれたGKは反応に遅れ、ボールはそのままゴールへと吸い込まれる。
守備におけるアグレッシブさ
攻撃において圧倒的な違いを見せつけられるのが南野拓実の選手としての特徴であるが、前線からのアグレッシブな守備も持ち味である。
Embed from Getty Images小柄ながらも、その無尽蔵なスタミナで激しくプレスをかけ続け、相手選手のコントロールが乱れた瞬間を捉えると激しくボール奪取に移行し、そのままゴールに迫るプレーを見せる。
南野拓実のおまけ情報
元ドイツ代表FWカカウに「うるさいんじゃ!ボケ!」強気発言
2014年11月のベガルタ仙台との試合で、ゴール前に侵入した南野拓実が強引にシュートを放ったシーンでのこと。
ゴール前で待ち構えていた元ドイツ代表FWカカウが、ボールが切れた後に、南野に対して「なぜパスを出さないんだよ!!!」と言わんばかりに身振り手振りでアピールをして、激昂した様子。
そんなカカウに対して、まだ若手の南野は「うるさいんじゃ!ボケ!」と強気な発言をして、ファンや有識者の間で注目を集めた。
元ドイツ代表の肩書を持つ実績十分なストライカーに対しても、物怖じをせず、強気な態度、負けん気を見せるのが南野拓実の良さ。だからこそ、ヨーロッパの屈強なDFを相手にしても、コンスタントに得点を取り続けることができるのだろう。
まとめ
リヴァプールFCでは苦悩の日々を過ごしたが、今シーズン加入2年目となるASモナコでは29試合に出場して9得点6アシストを記録し、充実の日々を過ごす南野拓実。
また、世界屈指のリーグであるリーグアンで二桁得点も射程圏内に入ってきた、今脂が乗っている。
今年29歳を迎え、点取り屋として円熟味が増してきた南野、今後のASモナコでの活躍にも注目していきたい。また、彼が今シーズン、どこまで得点とアシストを伸ばして行くのかにも注目が集まる。